ストリートファイター6をやりたくて10年ぶりに格ゲー復帰しました。この前、初のマスターになったのでそれまでの道のりを書いておきます。
スト6初心者がマスター到達までにかかったプレイ時間と対戦数・勝率、期間
マスターになった時点での対戦数は300戦、勝率は68%でした。
後で詳しく書きますが、認定戦は5勝5敗のプラチナ5からスタート、ランクマッチはAct7から本格的に開始しました。ランクマッチでかかった期間は大体20日くらいでしょうか。
スト6を購入してからの期間でいうと2ヶ月ちょいで、ゲーム内のプレイ時間はプラクティス130時間、ランクマッチ20時間です。
見て分かるとおり、超トレモ派です。特にスト6はトレモの機能が充実しすぎていて、トレモでかなりの部分が練習出来るように思います。
私はある程度いろいろ練習して分かった状態で対戦したかったのでこの方法を取りましたが、トレモはそこそこにランクマッチメインで対戦数を稼いで上達するというのも王道。単なる好みの問題。
ここからは、どんな人間が何をやって上記の成績でマスターになったのかを書いておきます。自分はどれくらいでマスターになれるんだろうと疑問に思っている人の参考になるかも。
スト6で10年ぶりの格ゲー復帰 格ゲー歴の紹介
バックボーンの違いは重要だと思うので、参考までに私の格ゲー歴のようなものを簡単に紹介します。
まず、スト6は完全な初心者ですが、格ゲーは初心者ではありません。スト6のシステム面や仕様の知識はありませんが、フレームの概念は分かります。
カプエス2が人生で一番やった格ゲーで、昔はゲーセンに毎日のように行って対戦しまくってました。強くはなかったです。KグルかPグルで京ロック響モリガンキャミィサガットなどをよく使ってました。
ウル4も少しやりましたが、こちらはあまりハマらずすぐやめてしまいました。剛拳でPPは3000くらいだったと思います。ウル4が最後の格ゲーです。スト5は買ってもいませんでした。
自分で言うのもあれですが結構器用なので、強くはないけど当時からコマンド入力やコンボなどは得意な方でした。カプエス2ではKかPグルを使ってましたが、CやAで前キャンで色んな必殺技出したりさくらの削りオリコンとか京の鬼連とかも普通にできました。
格ゲーのデバイス選び パッド、アケコン、レバー、レバーレスどれがいいのか?
今回、10年以上ぶりの格ゲーということで操作デバイスを用意しないといけません。
昔はレバーのアケコン1択でしたが、今レバーをガチャガチャ、ボタンをバチバチやるのはうるさすぎる……ということで、レバーからパッドにデバイス変更。今はレバーレスも普通に選択肢の1つになってるのがすごいですよね。
色々調べた結果、購入したのはFlydigiのVader4 PRO(V4P)です。

パッドで格ゲーなんて絶対無理でしょと思ってたタイプなんですが、使いやすいです。私の使ってるパッドは特に十字キーがすごく入力しやすい。レバーよりやりやすいまであるというか、これ十字キーの見た目をしてますが親指で操作する背の低いレバーです。
昔は格ゲーといったらレバーのアケコンというイメージでしたが、今の時代はどのデバイスを選んでも問題なくプレイできるので好きなものを使ったら良いと思います。スト6のプロやレジェンド帯の人でも使用デバイスはバラけているようです。
スト6 パッドのボタン設定のおすすめ【クラシック・モダン】
スト6でのボタン設定(クラシック)も結構悩んだ末、下の画像のような配置に落ち着きました。大攻撃の配置が少しだけ特殊な感じになった気がします。この配置おすすめですよ。

V4Pは天面6ボタン、肩4ボタン、背面4ボタンのタイプですが、有名なHORIのOCTAと違って天面の6ボタンが横並びではなく縦並びなんですよね。箱コンやプロコンの4ボタンの下に2つボタンが増えた感じ。
背面ボタンにはトレモのショートカットでしか使っていませんが同時押しアシストボタンを設定しています。最初はインパクトボタンを背面に設定してましたが、パッドを握るように押してしまうため、たまに天面ボタンが暴発してしまったりするのと、LTよりもボタンを押すまでの時間が遅いという理由でやめました。
キャラ決め~トレモ~初めてのスト6ランクマッチ認定戦
スト6初心者向けキャラのリリーを選択
まず使用キャラを決めます。マリーザが面白そうだったけど、なんかリリーが簡単でやることが少ないと聞いたのでとりあえず最初のキャラとしてリリーを選びました。OD無敵ではないですが、昇竜もありますし。
また、スト6からモダン操作というのが新しく出来ていたので、パッドで格ゲー復帰したこともあり最初はモダンでやってみることに。
早速ネットで攻略記事や動画を見たり、自分で調べたりしながらリリーのコンボや連携をまとめてトレモで練習しました。

格ゲー自体久々かつパッドに変更となるとまともに動かせないかと思いきや、意外と操作の感覚は覚えてました。ただ、慣れていないのでボタンの押し間違いは多かったですね。特に大Kの位置には悩みました。
とはいえ昇竜やSAコマンドも通常技キャンセルで普通に出せますし、コンボもネットに転がってるレシピを見ればだいたいすぐ出来るレベル。2P側は入力ミスが多かったのと、対空の反応が追いつかないとかはありました。インパクト返しなんて絶対無理。
途中でモダンよりクラシックの方がやりやすいというか、必殺技は結局全てコマンドで出してるし、何よりアシストボタンを駆使して通常技を使い分けるのがかなり難しいことに気付いて操作タイプをクラシックへ変更しました。
合計10時間くらいトレモをしたらパッドにもリリーの操作にも大体慣れたので認定戦へ。
スト6 ランクマッチ認定戦
認定戦は下から2番目の初級者スタートし、8勝2敗でダイヤ2に認定されました。記憶が少し曖昧ですが、何連勝かしたらプラチナやダイヤと当たりだして、プラチナの人に1敗、ダイヤの人に1敗したはず。生ラッシュやキャンセルラッシュは全然使えてませんでしたが、リリーはやることや狙いがシンプルで分かりやすかったので意外と勝てました。
対戦した感じ、プラチナの人と結構良い勝負という感じで、最後のダイヤの人との対戦は0-2で完敗。1本取られたところで認定が終わってダイヤ2に。「ダイヤ2はさすがにないんじゃ……」と思ったのですが、どうせやってれば適正ランクに落ち着くだろうし細かいことは気にしないことにしました。
ランクマッチを一時封印してトレモに籠もる
久々の格ゲーでもパッドでも特に問題なく操作出来ることは分かったのですが、いかんせんスト6はガチの初心者で何も知りません。
認定戦で対戦したJPとラシード、エドなどはもちろん、リュウケン豪鬼の道着キャラですら何をされてるのかすら分からない行動が多かったのでランクマッチはいったん封印。
何されてるのか分からない状態で対戦するのはつまらない。とりあえず全キャラ触ってある程度基本だけは覚えるかということで、全キャラまとめ記事を作ってトレモで一通り動かせるようにすることにしました。

同時に、ほぼ全キャラで使える基本のキャンセルラッシュ連携やスト6の基本的なセオリーを覚えました。小技ガードさせて不利、投げ抜け狩り、キャンセルラッシュなど、昔の格ゲーと違いすぎて困惑しましたが、今は動画やネット記事で全部教えてくれるので楽ですね。

全キャラ共通の知識(インパクト、パリィ、ラッシュ、起き攻め、対空など)をまず練習したくて、正直キャラは何でも良かったのでちょうど良かったです。スト6自体の基礎を練習しながらキャラをコロコロ変えるのは色々なキャラの知識も得られて一石二鳥。
ここからは対戦はほぼせずにトレモがメイン。友達とカスタムルームマッチを2回ほどやりましたが、基本はトレモ。
マネモンというのがあることを教えてもらい、各キャラの基本的な動きとコンボを覚えたらプラチナのマネモンで数戦試してランクマッチ認定戦へ。
スト6の初期キャラ全てで認定戦
「どうせならお試し期間ということにして、今のうちに認定戦までやるか」と初期18キャラ全てランクマッチ10戦やることにしました。
認定戦の結果は、道着やジュリなどのいわゆるスタンダードキャラにダイヤが多く、JPなどスト6で初めて触る独特なキャラや溜めキャラはプラチナが多かったです。戦績は1番良いキャラで8勝2敗、1番悪いキャラで3勝7敗だったと思います。
初期キャラを全て触ったので、最初にリリーでやった認定戦と比べると圧倒的に相手キャラへの理解度が高まっていました。そのため(勝敗は別として)気が楽でした。
スト6のメインキャラを決める
全キャラの認定戦が終わったらメインキャラを決めました。
リュウマリーザ本田で迷いましたが、とりあえず最初のマスターを目指すキャラは本田に決定。
理由は思ってたより色々出来るキャラで、普通に使ってて面白かったから。強頭突きとODコマ投げ、キャンセルラッシュコンボが気持ち良すぎる。あと見た目が今までの本田よりカッコいい気がする、ちょっと剛拳っぽいし。
本田は頭突きと百貫連打してめちゃめちゃ荒らすキャラみたいなイメージがあるかもしれませんが、今のところは通常技とラッシュで比較的地上戦を多くするタイプです。
メインキャラでトレモに籠もる
全キャラ認定企画で一応基本は覚えたとはいえ、メインキャラというには激浅状態の本田。さらにトレモに籠もって色々練習しました。
ダミーにガードリバーサルやダウンリバーサルを設定して、強そうな行動や連携を試してはメモるの繰り返しでリストを作っていき、本田でできることを増やしていきます。

それと同時に、全キャラ共通のスト6自体の基礎練習(対空、シミーの確認、インパクト返し、ラッシュをDリバで返すなど)もコツコツと繰り返しました。私は格ゲーで溜めキャラをメインで使うのが初めてなので、特に対空にはかなり苦労しています。

ある程度自分で出来る範囲ではひと通りはやったかなというところで、他の人のリプレイや動画をチェック。
自分より少し上のダイヤ4~5の人のプレイを見てみるも、自分と大してやってることの違いが分からなかったので、もう少し上のマスターMR1300~1400くらいの人のリプレイを見る。やはり自分とそんなに差がないのではと感じたのでランクマッチを回すことにしました。
多分数こなせばマスターにはなれるはず。
スト6ランクマッチ プラチナ5~ダイヤ帯
スト6のランクマッチはLPでランクが決まります。
連勝ボーナスがあるランク帯や、LP差がある対戦で勝利した時にボーナスなどもあったりしますが、ざっくり言うと基本的に勝ったら+50、負けたら-40です。
これでマスターランクのLP25000を目指していきます。
プラチナ5(LP17800~)
トレモに籠もってるうちにAct7になり、キリも良いので本格的にランクマッチをプレイし始めました。本田はランク認定がプラチナ5だったのでプラチナ帯からスタートです。
長いことトレモで練習したのが効いたのか、プラチナ帯は8割くらいの勝率ですぐ抜けられました。15連勝くらいしたはず。もちろんトレモでやったことが全部対戦で出来るわけではなくミスも多いのですが、認定戦の頃と比べてかなり色々出来るようになっていて、そこそこ勝てるようになったなと感じました。
基本的にプラチナやダイヤ帯は暴れてくる人が多いので、起き攻めや密着有利でちゃんと技や投げを重ねると結構食らってくれてました。体力有利な状態ではOD無敵技のぶっぱなしを食らって逆転されないよう起き攻めで様子見を多くしたり。当て投げも多い印象なのでそれにもしっかり対応。あと、私も含め、自らバーンアウトしてしまう人がかなり多かったです。

ダイヤ帯(LP19000~)
ダイヤ帯もプラチナ帯とそんなに相手の強さは変わらない印象だったのですが、コンボの平均火力は少し高くなった気がします。あと、DLCの舞が追加されたタイミングだったので、ダイヤに入ると特に舞との対戦が多くなったのが思い出。
ダイヤ帯でランクが上がっていくにつれ勝率がジワジワと下がっていき、ダイヤ4になってダイヤ5の人に当たるようになるとさすがにそれまでと比べて敵が強く感じました。マスターの人のサブキャラの認定は必ずダイヤランクになるみたいなので、その影響でしょうか。
たまにどうあがいても勝てないなという人に当たって0-2といった感じです。上手い人は普通のダイヤ帯の相手と比べて明らかに動きが違いますね。
ダイヤ5~マスター昇格(LP23800~25000)
トレモ修行の効果で最初は8割くらいあったランクマッチ勝率も、ダイヤ5になった時点では68%くらいになっていました。
ダイヤ5はマスターとも当たりだすし強いマスターのサブの割合も増えてきて、さすがにそろそろ停滞して厳しい戦いになるのかなと思っていましたが、LP24000くらいになった頃に運よくマスターの人に2回当たって2-0、2-0で一気に駆け上がりました。
というわけで、私のダイヤ5時代はすぐに終了しました。多分数人としか対戦してない。
この記事の最初でも紹介しましたが、マスター到達時点のデータはこんな感じでした。
- 試合数300
- 勝率68%
- トレモ130時間、ランクマッチ20時間(他17キャラ分含む)
- 認定プラチナ5からマスター昇格までの期間は20日程度
- 対戦数ツートップは舞と豪鬼。一番対戦が少なかったのは本田とダルシムの0戦
本田でランクマッチをプレイした時間のみを正確に出すのは難しいですが、多分11~12時間くらいだと思います。
ランクが停滞することなく、この試合数とプレイ時間でマスターまで行けたのは間違いなくトレモで効率よく練習したおかげですね。ただ対戦数を積み重ねるだけでは絶対に無理だったと思います。トレモ最強。
あと、マスター2人から1000ポイントも一気に取れたのがかなり大きかったです。これがなかったら、勝率68%だったとしてあと50戦くらいは必要だったと思います。(マスターとは当たらないor当たっても勝てないという仮定)
ランクマッチの反省をして効率よく練習
Act7から本格的にランクマッチを回し始めましたが、何も考えず対戦を繰り返すより反省をしつつやった方が圧倒的に速く上達できるはずなので、
対戦して疲れた時や1日のプレイを終えた時に
- やろうと思ってたけど全然やってなかったこと
- 対戦してて自分でも分かる明らかなミスや悪いクセ
この辺をPCでメモってトレモで軽く練習してました。
例えば、
- 中距離ではA、B、C、D、E、Fをやろうと決めてたけど、対戦中はいっぱいいっぱいでBを1回もしてなかった
- いつも特定の状況でコンボミスしてる
- 小技が2発しか当たらない状況で毎回3発押してしまってる
- ラッシュしてSA3で終わりなのに普通のコンボ
- 空対空の状況なのに下に強い技を振って当たらない
- 被起き攻め時の択がガードに偏りすぎ
など、その日の対戦で気付いたことはメモって毎回確認していました。無意識の悪いクセはメモっておかないと頭から抜けてしまって、毎回同じミスをしてしまう可能性が高い。
ランクマッチをちょっと早めに切り上げるのがコツ。ランクマッチで疲れ果ててしまうとこんなことやる気も起きないと思いますし。
逆に、対戦の勝敗(LPの増減)、起き攻めや密着有利のじゃんけんで読み負けたことなどは特に気にしませんでした。
OW2やSC2などの対戦経験から、こういうネット対戦では最上位のプレイヤー以外は勝率50%くらいになるのは理解していたので、負けること自体は当たり前という感覚があります。じゃんけんも一緒ですね、選択によって勝ったり負けたりするのは当たり前。
スト6 マスターになったらMR1500から下がる?
マスターになったら最初はMRが下がるとよく言われます。今のところはまだMR1500未満に下がってはないのですが、1300くらいまで下がる人が多いっぽいですね。
正直、ダイヤ帯とプラチナ5はあまり違いを感じませんでしたが、マスター帯はやはり相手のレベルが上がった感じがしますね。
マスターのMR1500前後の人はダイヤから上がったばかりの人も混ざってるので強さにばらつきがある印象です。MR1600前後の相手はダイヤ帯に比べると明らかに強い。攻めが厳しく、集中が切れると普通に何連敗もします。あとみんなコンボが長い。
スト6を始めてまだ日が浅いので仕方ないかもしれませんが、知らない連携やセットプレイを食らったりすることがまた多くなりました。特に舞ベガEDなど、まだ自分で使ったことがないキャラはかなりきつい。
当たるキャラは舞豪鬼ケンジュリが多いです。豪鬼ベガマリーザザンギが特に苦手。
まだまだ対戦数が少ないのでしばらく様子を見てみますが、勝率50%くらいに落ち着いて適正ランクが確定したらまた記事にします。予想では1400~1600あたりになるんじゃないかなと思ってます。
最後に
終わってみての感想は「結構すんなりマスターまではいけたな」という感じです。とにかくトレモ練習がすごく効果的でしたね。これがなかったら間違いなくもっと苦戦してました。いろいろな状況を一人で効率よく練習できる。
マスターになるまで合計150時間以上かかってますが、トレモや他キャラ練習をもっと減らしたら少ない時間でマスターに到達できたと思います。
あと、キャラ対策はガードして相手有利な技をおぼろげに覚えるくらいで、他はほぼしてないレベルでした。(例:ジュリの立ち中Pの後は暴れたらダメなんだなとかそんなレベル。)細かい確反の知識もありません。
格ゲー経験者だからすんなりマスターになったんじゃないの?と思われるかもしれませんが、格ゲー経験者かどうかというよりも、いろいろなメニューを考え、効率的にトレモで練習できたからだと思います。もし、ランクマッチをメインにプレイしてて、プラチナやダイヤでスタックしてマスターに上がれないという人は、トレモの練習を増やしてみるのもありかもしれません。